ファミリー層をターゲットにメンズ・ウィメンズ・キッズのカジュアルウェアをリーズナブルな価格で取り扱い、全国で300店舗以上を展開している株式会社マックハウス。
2021年9月より、SO Technologies株式会社(以下、SOT社)のGoogle ビジネスプロフィールを活用した集客支援サービス『ライクル』をご利用いただいています。
「マックハウス」では、店舗と連携したデジタルツール活用に力を入れており、ライクル導入後のGoogle ビジネスプロフィール活用でも店舗を巻き込んだ運用を実施されています。導入経緯や店舗連携のポイント、成果について伺いました。
お話を伺ったのは、株式会社マックハウス 店舗運営部 企画管理課 水野 貴之様です。
Sammary
- ご利用企業名
- 株式会社マックハウス
- ご利用期間
- 2021年9月~現在
- 店舗数
- 店舗情報登録・更新 / 店舗と連携した運用フロー
- 活用方法
- 全店舗のGoogle ビジネスプロフィール登録
一括投稿機能による本部からの情報発信強化
店舗スタッフ向けの研修実施 など - 効果・成果
- 店舗からの投稿で検索キーワードからの流入増。集客に寄与
9割以上のマネジメントメンバーが研修完了。各店舗スタッフの意識向上
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株式会社マックハウス 店舗運営部 企画管理課
水野 貴之 氏
株式会社マックハウスについて
全国で300店舗以上を展開。毎月のように新店をオープンし、事業拡大を続ける。
御社の事業内容や、ブランドについてお教えください。
水野氏:「マックハウス」では、ファミリー層となる30~50代の男女やキッズ向けにカジュアルウェアを販売しています。創業当初はジーンズショップでしたが、時代の流れで扱う製品が増え、現在はカジュアル全般を扱っています。現在は全国332店舗(22年7月末時点)展開しています。ファッション性、機能性、お求めやすい価格帯を追及して、毎日の暮らしに役立つカジュアルウェアの提供をコンセプトに展開しています。
ご担当されている業務内容をお教えください。
水野氏:本部や運営が決めた方針を元に、売上を最大化するために各店舗をサポートする企画管理課に所属しています。営業戦略をプロモーション施策に落とし込む業務として、重点販売商品の売上アップ施策の検討や店舗スタッフの人材育成などを担当しています。
マーケティングでどのようにデジタルツールを活用されているかをお教えください。
水野氏:最近はSNSも強化しており、Google ビジネスプロフィール以外にも、LINEチラシ、メルマガ、店舗ごとのInstagram、公式Twitterとありとあらゆる媒体を活用しています。本部発信の情報は基本的にマーケティング部門が担当していますが、店舗からの発信にも力を入れています。
マックハウス社では、店舗を巻き込んでツール運用を実施されているそうですが、取り組み例をお教えください。
水野氏:当社は、お客様との接点を持つ従業員が主役であると考えています。もちろん、店舗を訪れた目の前のお客様の接客対応が第一ですが、リアルとデジタルの連動にもっと力を入れていくため、エリアマネージャーや店舗の協力を得てデジタルツールを運用していく方針で臨んでいます。
各店舗の店長には楽しんで取り組んでいただきたいので、イントラネットを利用して研修を充実させ運用面での困りごとを減らす、ECサイトに掲載しているスタッフコーディネートの実績ランキングや成功事例、活躍しているスタッフの紹介など、店舗スタッフのモチベーションアップにつながる情報を全スタッフと共有しています。こうした取り組みもあり、自身のコーディネートや店舗情報を、店舗や個人のSNSで発信するスタッフも増えていますね。
『ライクル』の活用方法
全国2,000人以上が見るイントラネットに研修動画を組み込み、店舗スタッフもGoogle ビジネスプロフィールの重要性や運用方法を認識
御社にとってGoogle ビジネスプロフィールとはどのような位置付けでしょうか。
水野氏:「変更された情報を地図情報に含めてお客様にお伝えするツール」でもあり、「お客様の来店を促すための集客ツール」でもあります。
飲食店ほどではないにしろ、コロナ禍での営業時間の変動は頻繁にありますので、正確な情報発信は重要です。一方で、店舗ごとで立地や客層も様々ですので、本部が一括で配信している情報では伝えきれない情報を店長が+αで発信することで、集客につなげることができるツールだと思っています。
また、Google ビジネスプロフィールも含め、当社が店舗を巻き込んで行っている施策は、すべて「デジタルを使った接客」であると思っています。他の施策とも連動させて適切な情報発信を行うことで、Google ビジネスプロフィールはより一層店舗の魅力を伝えることができる接客ツールになると考えています。
店舗でのGoogle ビジネスプロフィール運用に関する、ライクル導入前の課題をお聞かせください。
水野氏:導入前は自社でGoogle ビジネスプロフィール運用をしていたのですが、なかなか店舗での運用が定着しない状況が課題でした。
店舗連携を課題視していた背景から、店舗スタッフ向けにGoogle ビジネスプロフィールの研修を実施されています。どのように活用されていますか?
水野氏:当社では、全店舗のスタッフ約2,000人が店舗のタブレットで閲覧可能なイントラネットを用意しています。業務マニュアルや研修動画を格納していて、その中にSOTさんに作成いただいたGoogle ビジネスプロフィールの研修動画を「入門編」「投稿編」「画像編」「コメント編」の4つに分割して格納しています。
研修動画は閲覧状況も把握できるのですが、特にマネジメントに携わるエリアマネージャーや店長・副店長には業務として必ず見るようにお願いしています。今は日本全国の店長・副店長の9割以上が視聴済みで、ほぼ網羅できています。店舗スタッフは勉強会に興味があったとしても、店舗での業務と並行して実際に参加するのは難しいので、セミナー内容を隙間時間に学べるように動画にしていただいたのは大変ありがたいです。
一括投稿機能はどのように活用されていますか?
水野氏:ライクルの担当者様からアドバイスをいただき、チラシなどに掲載する全店共通の告知は本部で「一括投稿機能」を使って、週2回ペースで投稿しています。店舗ならではの売り場の様子やスタッフコーディネートの情報は店舗発信でやるように分業しています。
成果
力を入れている店舗では検索キーワード流入増加や集客増加にも寄与。間接的な認知拡大にもつながる。
本部と店舗が連携する形でGoogle ビジネスプロフィールに取り組み、どのような成果がありましたか?
水野氏:運用に力を入れてくれている店舗では結果にも表れています。本部から配信しているチラシに沿った売り場を作り、その写真をGoogle ビジネスプロフィールに掲載することで集客に繋がっている例や、投稿した内容がお客様の検索したキーワードにヒットし、流入が増加した例もあります。
すでにマックハウスのことを知っていただいているお客様からの直接検索(ブランド名等で検索すること)もありがたいですが、商品名やカテゴリ名など、キーワードなどから間接的にマックハウスを認知いただくことがとても大事だと思っています。力を入れている店舗では、入店しているショッピングセンターのイベントに合わせて、自店舗ではこんなことをしているとアピールしてくれていますので、やはりヒット率が高まっています。
また、『ライクル GMB』から提供いただいているGoogle ビジネスプロフィールの運用状況を把握できるレポートを各店舗スタッフに共有したことで、店舗ごとのデータや、他の店舗との比較を確認できる、店舗スタッフの意識が向上しています。
現時点では、導入前の課題だった店舗への認知拡大の点がクリアでき、ようやくスタートに立てたところだと感じています。店舗によってGoogle ビジネスプロフィールの運用状況の差があるので、さらに活用を促していきたいと思います。
今後への期待・メッセージ
Google ビジネスプロフィールも店舗が携わらないと盛り上がらない。コンテンツの質を高めて店舗情報を魅力的に伝える
今後、Google ビジネスプロフィールをどう活用していきたいかについてお聞かせください。
水野氏:今後のGoogle ビジネスプロフィールの活用としては、さらにリアル店舗の接客とデジタルの接客を紐づけていく、融合させていくことに力を入れたいと思っています。本部の施策、売り場、コーディネートの情報発信の質を高めて、お客様から見て魅力的な店舗の情報をお伝えしていきたいです。
最後に、店舗と連携して取り組んでいきたいと考える企業様に向けてのアドバイスと、メッセージをお願いいたします。
水野氏:Google ビジネスプロフィールを含めたSNSツールは、本部やマーケ部門だけが担当するのではなく、店舗運営部も携わって取り組んでいかないとここまで盛り上がっていかないと考えています。当社の場合、店舗との連携において、会社の方針を理解しているエリアのスーパーバイザーの存在が非常に大きいです。個だと成功事例も失敗事例も共有しづらいですが、スーパーバイザーを中心にエリア単位で取り組んでもらうことで、店舗スタッフも向き合いやすくなっていると感じています。
また、当社も含め、様々な施策や企画を進行している環境で店舗と連携していく上では、店舗の良さをどう引き出していくかという部分が大きな課題でもあると思います。ライクルの皆さまには、何をどうしたら店舗スタッフが前向きに楽しく取り組めるかなども提案いただき、きっかけを与えてくださっていますので感謝しています。
集客で伸び悩む企業にとって、デジタル施策は不可欠です。限られた予算の中でも店舗ごとに独自の情報が発信できれば、地域密着型・地域一番の店舗になることができると信じています。当社も、そこに少しでも近付けられるように、これからもライクルを含めデジタルの力を活用していきたいと思います。
さいごに
今回は、株式会社マックハウス 水野様にお話を伺いました。
インタビューでは、積極的に店舗スタッフを巻き込んでデジタル活用を推進されている様子が伺えました。Google ビジネスプロフィール以外の取り組み例以外にも様々な取り組みをご紹介いただき、非常に興味深いインタビューとなりました。店舗スタッフの皆さまに、さらにGoogle ビジネスプロフィールを活用いただけるよう、今後も新たなご提案や機能開発に努めてまいります。
この度はお忙しい中、貴重なお時間をありがとうございました!
企業情報
- 株式会社マックハウス
- メンズ、ウィメンズ、キッズのカジュアル衣料品の分野において、ファッション性と機能性、お求めやすい価格を追求し、毎日の暮らしに役立つカジュアルウェアを提供する。
- 公式サイト: https://www.mac-house.co.jp/ open_in_new