2024.01.30

EC流入が約4倍に。テナント型ジュエリー店のGoogle ビジネスプロフィール課題と活用法 / 株式会社ミスティー・コレクション

1984年創業、ジュエリー製造・販売をしている株式会社ミスティー・コレクション。全国の百貨店に11の店舗を構え、「MISTY」「Cloche」「AYAMI Jewelry」「SARARTH」の4ブランドを展開しています。

同社は、2022年8月よりSO Technologies株式会社のライクルを導入しています。導入以降Google ビジネスプロフィールの運用管理を開始し、ルート検索数が約6倍に急増したほか、閲覧数や反応数、特定キーワードの閲覧数も大幅に増加しています。

今回は、株式会社ミスティー・コレクション 企画担当 井田様に、ジュエリーの製造・販売におけるライクルの活用状況や集客への影響についてお伺いしました。

Sammary

ご利用企業名
株式会社ミスティー・コレクション
ご利用期間
2022年8月~
効果・成果
ECサイト流入に寄与 週次でユーザーが約4倍に増加
SNSアカウントのフォロワー数増加に寄与
可視化したデータを販促施策・商品開発に活用
ルート検索数 GBP登録1ヵ月後 約6倍(※1)
「ミスティ アクセサリー」閲覧数 前年比約1.76倍(※2)
「ピアス」閲覧数 前年比約5.86倍(※2)
※1)2022年7月-8月 登録直後の比較
※2)2022年10月-2023年10月の前年比較
  • 株式会社ミスティー・コレクション 企画担当
    井田 氏

    EC運営、広告・マーケティングの施策立案、販売チャネルの新規開拓、広報関連業務など幅広く担当

ミスティー・コレクションについて

百貨店内に店舗を構え4つのジュエリーブランドを展開

御社の事業内容について教えてください。

井田氏:1984年に創業したジュエリーの製造・販売会社で、全国の百貨店に店舗を展開しています。シンプルさと普遍的な美しさを追求する「MISTY (ミスティ)」、カラフルな天然石を愛らしく表現したジュエリー「Cloche (クロチェ)」、熟練技術を持った職人とのパートナーシップとモードなデザインが特徴の「AYAMI Jewelry (アヤミジュエリー)」、特許技術で開発された金属アレルギーの発症率が極めて低いピュアシルバージュエリー「SARARTH (サラース)」の4ブランドを展開しています。

すべてのブランドに「変わっていく時代のなかで日本の職人技術の素晴らしさを継承し、守っていきたい」という思いを込めています。自社アトリエで熟練の技を持つ職人の手によってお作りしているため、耐久性やコストパフォーマンスも実現させています。

シンプルでスタンダードなジュエリーを展開する「MISTY」

店舗形態とお客様の特徴について教えてください。

井田氏:店舗はすべて百貨店にあるテナント型店舗です。ブランドやテナントによってお客様の購買傾向、商品帯、価格帯も様々ですが、差異の大きな部分はECサイトと百貨店でご購入されるお客様の購買単価です。もともとの年齢層の違いもありますが、実物を直接見られないECではお買い求めやすい商品をご購入いただくことが多いため、各施策は二軸で考えて相乗効果を得られるものを立案する必要があります。

インバウンドについては、現状海外からの旅行客の方が増えたという印象はそれほどなく、割合としては国内のお客様が多くなっています。ただ、銀座三越などとくに海外旅行客の多い店舗で実施するイベントでは中国の方による購入が多いです。

また、弊社に限らず化粧品や服飾などでも、バイヤーの方が代表して購入され、ライブ配信を通じて海外の方が購入されるといったケースが増えているように見受けているため、海外に向けた発信も重要です。

どのような集客施策に注力されているのでしょうか。

井田氏:Instagramのほか、インバウンド対策の一貫で中国版SNSのレッド(小紅書)への投稿や、Google ビジネスプロフィール(以下、GBP)を含めて情報発信時には英語や中国語表記も加えて投稿しています。

競合対策としては、商品の独自性を活かした訴求が他社との差別化となっています。例えばピアスのように見えるイヤリング「キャッチイヤリング」は特許技術が利用されており、独自ネーミングをつけた商品シリーズですし、「SARARTH」も世界で初めてピュアシルバージュエリージャンルを開拓したブランドです。

導入背景

認知向上、実来店の導線作り、クチコミ経由のファン獲得、店舗独自の集客強化を目的にライクルを導入

ライクルの導入経緯についてお聞かせください。

井田氏:コロナ禍以前から、ECの新規顧客の獲得や売上拡大、店舗集客の拡大が共通課題としてありました。GBPは管理しておらず、お客様が検索した際のピンが乱立していたり、写真が路地裏だったりと、ブランドの信頼性の低下につながるので早急に情報を精査しなければと危機感を感じていました。

自力で運用しようとしていたものの、オーナー権限申請後のハガキが届かないなどハードルが高く、ツールを導入しなければ難しいと思っていたタイミングでコロナ禍に入り、導入が遅れた経緯があります。

コロナ禍以降、直接来店よりもEC購入が増える中でお客様自身がネット上で検索をするようになり、(検索時に目に触れる)GBPを整備することの必要性を感じました。具体的には4つの目的(下記)を踏まえ、コスト感、定例ミーティング、弊社に合った機能の3点を考慮してライクルの導入にいたりました。

  1. 基本的な情報精査を行いお客様への認知向上
  2. 実来店に向けた導線作りのためのスキーム作成
  3. GBPのクチコミ獲得によるファン作りとECへの流入増
  4. 百貨店主体の集客手法に頼らない店舗独自の集客強化

ライクルの活用方法・成果

週次のEC流入ユーザーが約4倍に。可視化されたキーワードのデータはマーケティング戦略や商品開発にも活用

ライクルの運用体制を教えてください。

井田氏:運用はすべて本社で行っています。お客様への販売やコミュニケーションに徹してほしい考えと、リソースも考慮し、店舗スタッフが利用するケースはほぼありません。

ライクルのサービスの中で、とくにご活用された機能やサービスについてお教えください。

井田氏:もっとも利用頻度が高く使いやすいのが一括投稿機能です。投稿内容はブランドごとに変えていますが、それぞれExcelにまとめたものを一括で登録できるツールのおかげでスムーズに対応できています。商品画像の登録も一括で行えるのが一番よかったところです。

また、全店舗の写真を集めた際には、ご提供いただいた収集フォームを利用して、スタッフも迅速に対応できました。もともと、店舗の全体像の写真を収集するケースはあまりありませんでした。GBPの店舗情報を精査するという目的が明確だったことが集めやすかった一因です。また、本部や店舗に向けたレクチャーもしていただき教育面でも手厚くサポートいただいたと感じております。

レポートではとくに反応数や店舗への問い合わせ状況、キーワードの検索状況を確認し、お客様の動向を踏まえて商品開発や施策立案に活かしています。

MISTY 髙島屋横浜店のGBP投稿例。英語・中国語表記も併記。

サポート面でのご支援内容はいかがでしょうか。

井田氏:月1回の定例ミーティングでの手厚いサポートは本当にありがたいです。レポートに、改善点とやるべきことが明確にまとめられているので見ながらやるだけでよく、(運用に)割く時間が短縮されて助かりました。緊急性の高い対応や、ケアレスミスがあった際の都度サポートにも満足しています。

成果についてお伺いします。登録直後にルート検索数が約6倍※に、閲覧数・反応数や特定キーワードでの閲覧数も向上しており、GBP上の数値は伸びています。集客への影響はどのようにお考えでしょうか。

キーワード閲覧数(2022年10月-2023年10月の対比)

  • 「ミスティ アクセサリー」閲覧数 前年比約1.76倍
  • 「ピアス」閲覧数 前年比約5.86倍

井田氏ECサイトへの流入、SNSのアカウントのフォロワー数に寄与したのではと思います。情報を精査しただけでも上がったことが目に見えたので、流入に大きくつながったのだろうと考えています。

反応数の部分では(ECサイトの)ユーザー数が右肩上がりに増えました。週次で4倍以上にECのユーザー数が増えるなど、はっきり増加したと言えます。GBPの商品からの流入も一定数ありますし、仕様も新しくなっていっているので商品機能はさらに重要になる箇所だと認識しています。

百貨店の店舗にご来店いただくお客様にとっても、導線がはっきりしたことで所在などが明確になり、認知をいただくきっかけになっていると感じています。

ルート検索数のグラフ。登録直後に数値が一気に伸び、以降安定している ※ 導入1ヵ月時点(2022年7月-8月)の比較

他社ではあまりない伸び方でしたね。そのほかの成果や、良かったと感じる点があればお教えください。

井田氏:キャッチイヤリングは店頭でも手に取っていただく人が増えたと感じています。弊社としてはピアスやキャッチイヤリング、キャッチレスピアス(の売上)を伸ばしたいという希望がありました。ヒットキーワードの可視化によって、どのアイテムを伸ばすかや商品開発の面でも施策に取り込んでいくことができました

ブランド名での検索や、天然石というキーワードでのヒットを認識できたことも良かったと思います。

メッセージ

GBPのクチコミによる売上拡大・認知向上への影響は今後ますます大きくなっていく

今後のGBPに対する展望や重要性をどのように考えられていますか?

井田氏:今後は、パーソナライズ化が進み、SNSのようになっていくと個人的に感じています。スパム対策も強化されていくと思うので、信頼されたクチコミが残っていき、クチコミから売上拡大や認知拡大につながっていくのではと。動画の需要も高まっているので、GBPでも拡充されていくのではないかと考えています。

最後に、御社と同じような課題を抱えているテナント型の店舗事業者様に向けて、メッセージをお願いいたします。

井田氏ライクルは機能がシンプルで使いやすく、サポート面が手厚いところが助かっています。店舗スタッフや業務担当者に向けたレクチャーがわかりやすく充実していることと、弊社にとって大きかった点は定例ミーティング(の内容)でした。

MEOツールはほとんどの会社から提案を受けましたが、このコスト感で支援いただけることはなかなかありません。この4点がライクルをおすすめしたい点です。

さいごに

ミスティー・コレクションの井田様にお話を伺いました。

認知拡大、実来店時の導線作り、クチコミ獲得によるファン作りとECへの流入増、店舗独自の集客手法の強化という4点の目的からGBP活用を進め、ECサイト流入増など集客に寄与している同社の取り組みは、店舗・EC集客課題を抱える店舗事業者様にとって非常に参考になるのではないでしょうか。

伺ったご要望やご意見はサービスの向上に寄与してまいります。

貴重なお話をありがとうございました!

企業情報

  • 株式会社ミスティー・コレクション
    • 本社所在地:東京都調布市
    • 1984年創業。普遍的なかたちの美しさを追求し続けるジュエリーの製造・販売。
    • MISTY COLLECTION ECサイト: https://misty-collection.co.jp/ open_in_new

ライクルについて

Google ビジネスプロフィールの一元管理を実現。
正確な店舗の情報をGoogle マップや検索画面に表示させ、集客まで支援します。

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