2024.02.19

20~70代社員のネットリテラシー差を解消!ブライダルジュエリー店のGoogle ビジネスプロフィール活用 / 株式会社安心堂(静岡)

静岡県内を中心に宝飾・ブライダルジュエリー・時計・メガネ・絵画美術品の販売をしている株式会社安心堂。1912年に創業し、本物の豊かさを追求する「真・善・美」の経営理念を掲げ、静岡県内に9店舗、フランス・パリに1店舗を展開しています。(※)

同社は、2022年10月よりSO Technologies株式会社のGoogle ビジネスプロフィールを活用した店舗集客支援サービス「ライクル」を導入しています。社員研修を実施し、年齢幅の大きな社員間でのリテラシー差を解消。Google ビジネスプロフィール(以下、GBP)の数値ではブライダル業態で大幅に向上し、自社サイト経由の予約獲得数も増加しています。

今回は、株式会社安心堂 マーケティング部の増田 綾様に、ライクルの活用方法や成果について伺いました。

※2024年2月時点

Sammary

ご利用企業名
株式会社安心堂
ご利用期間
2022年10月~
効果・成果
ブライダル店舗 閲覧ユーザー数 前年比146%(※)
同 合計反応数 前年比125%(※)
同 キーワード流入数 前年比122%(※)
自社サイト経由でのブライダル来店予約数増加
研修を活用して社員の意識改革に成功
※)2022年12月-2023年12月の比較
  • 株式会社安心堂 マーケティング部
    増田 綾 氏

    ブライダル領域のマーケティング全般およびイベントの企画、データ分析までを担当

安心堂について

静岡県に9店舗・パリに1店舗。自社修理センターを持ち末永いサポートをする専門店

御社の事業内容や店舗の特徴について教えてください。

増田氏:宝飾・時計・メガネ・絵画美術品の専門店を、静岡県内に9店舗、フランス・パリに1店舗を展開しています。すべて正規品の国内外ブランドを取り扱っています。自社で修理センターをもっている点が大きな特徴で、大切なお品との末永いサポートをする専門店として、アフターサービスにも力を入れています。

店舗ごとの特徴として、浜松・沼津・富士店は時計・メガネ・宝飾・ブライダルを幅広く取り扱っています。静岡(市内)エリアは店舗が集中しているため、それぞれ業態に特化した店舗となっています。静岡本店では宝飾とブライダル、静岡本店southとウォッチギャラリー店は時計、静岡メガネ店はメガネのみの取り扱いと、専門性を高めています。お客様の年齢層は40~50代以上の方が中心で、3世代にわたってお付き合いのあるお客様もいらっしゃいます。

また、パリ店は世界の名だたる宝飾店が並ぶリュー・ド・ラペ(平和通り)に約50年前からお店を構えており、日本同様のポリシーでパリの店舗にも時計の修理士が常駐しています。

安心堂 静岡本店

国内店舗の集客施策についてお教えください。

増田氏:10年ほど前までは新聞広告やダイレクトメール、案内状の手渡し、お電話という地道な活動がメインでしたが、ネット広告やライクルの導入など、ここ数年にかけて変化しつつあります。

とはいえ業態によって年齢層が異なるため、例えばご年配の方が多いメガネ事業では、エリア特性をふまえた新聞広告やダイレクトメールなどの集客方法が変わらず中心です。一方で、時計やブライダルなどの若い方が多い業態ではデジタルにシフトチェンジしている段階です。若い世代のお客様にとって一番身近なSNSであるInstagramに注力しているほか、コロナ禍でなくなった式場のブライダルフェアに代わる新しいイベントとして、衣裳店とタッグを組んでドレスやティアラを試着できる企画などを実施しています。

路面店の集客施策で工夫されている点はありますか。

増田氏:しいて言うなら、とくに工夫しているのは看板です。販促に特化しイベントスペースの配置から電気配線まで対応できる専任の者が担当しています。静岡店や浜松、沼津、富士店には大きな看板があるので、展示会時には玄関を囲むように設置する、定期的に全面のデザインを変更して変化を加えるなど、いつも違うことをやっている印象を持っていただくよう意識しています。また、Instagramへの投稿の際には複数枚ある写真の最後に店舗外観を必ず載せ、「この店見たことある」「ここだったんだ」と認知が広がることにも期待しています。

若い世代の方の店舗への入りにくさは、100年以上続く会社の課題でもあります。とくにブライダルでは、ご自身のブライダルでの来店が最初のご縁となり、お子様のご結婚、お孫様の誕生…と人生の節目節目でご縁が続くことがあります。ブライダルは目先の売上だけではなくその後ずっと続いていくものなので、力を入れたい部分です。

Instagramの投稿には必ず店舗外観を挿入

導入背景

対応したマイナスなクチコミが悪目立ち。状況の改善と新店の認知拡大を目的に導入

ライクルの導入経緯についてお聞かせください。

増田氏:未管理よりはやっておいた方が良い、と社内のシステム管理部門の担当が登録したのが始まりです。それから良きも悪きもクチコミが入ってくるようになり、まずはマイナスなクチコミに対応していました。しかし今度は(対応したマイナスなクチコミが)逆に悪目立ちするようになってしまったんです。

当時はダイレクトメールや新聞広告などに加えて徐々にSEOを実施するようになり、次はMEOをどう運用していこうかと検討していたタイミングでした。これ以上放置しておくわけにはいかない状況と、ちょうど松坂屋店舗のオープンにあたって認知度を高めて回遊性を上げたいという考えもあり、導入にいたりました。

活用方法

100%参加のGBP研修で世代間のネットリテラシー差を解消

ライクルの運用体制を教えてください。

増田氏:運用管理の面では、システム管理担当の協力も得つつ、主に私が手を動かしています。クチコミを集めるという点では、店舗でQRをお客様に提示してご案内いただくようにしていますが、クチコミ返信はすべて私が対応しています。

ライクルの利用方法についてお教えください。

増田氏:メインで利用している機能は、クチコミの返信と投稿機能でのイベントの更新、お休みや営業時間などの店舗マスタの更新で、Webサイトに載せるタイミングで一緒に更新しています。最近アップデートしたオーナー登録写真の一覧機能もよく利用しています。手が回っていないところもありますが、今後は商品の登録を進めたいです。

他企業と比較しても、とくに写真素材の回収速度や回収率が高いようにお見受けします。どのように集められているのでしょうか?

増田氏:店舗の外観・内観写真は、Webサイトの素材とほぼ同じもので、プロのカメラマンに撮影いただいたものがたくさんあるので利用しています。それ以外の商品写真は、各店舗がInstagram投稿用に撮影しているものを共有してもらうようにしています。接客をしている写真などは、営業担当にイメージを共有して撮ってもらうこともあります。

社員の方も協力的な様子ですが、ライクルの導入以降、社内でのGBPの位置づけに変化はありましたでしょうか。

増田氏:2月に実施した研修で大きな変化があったと理解しています。社員の年齢層は20~70代までと幅広く、過渡期の見本のような形で、SNSなどに対する知識量に差異がありました。例えば、本社から依頼されてPCやiPadで仕事をしているにもかかわらず、年配社員から遊んでいる印象を持たれてしまうこともありました。

「こんな歴史だったけれど、今はこうなんだ」と社内の共通認識ができたので、理解度のギャップが解消され、クチコミを集めることがどれほど大切かの認識が変わりました。また、副次的にInstagramの写真も綺麗に撮れるようになったこともありがたいです。やる前と始めたあとでは、(デジタル施策の)立ち位置がまったく変わってきていると感じています。

研修の参加率はいかがでしたか?

増田氏ほぼ100%です。弊社では毎年一度、社員全員が集まる総会の日に研修を実施しており、今回はライクルに研修を実施いただきました。通常は各業態に特化した研修ですので、こうしたマーケティング関連の研修は初めてでした。

研修の様子

定例会など、サポートに対するご感想があればお教えください。

増田氏:常に最新情報をいただいて、正確な道しるべとなってくれることが何よりもありがたいです。定例会には、次期代表となる永田とシステム管理担当、私の3名で参加しており、それぞれの立場でお話を伺った上で今後どうしていくかの会話も生まれています。現代表ももともと(デジタルに)理解がある方ですが、次期代表の理解も進んでいることは心強いです。

成果・展望

自社サイト経由の来店予約が定期的に発生。GBPと相性の良いブライダルの事例を他業態に展開したい

ブライダル店舗が好調で、閲覧ユーザー数146%、合計反応数126%、キーワード流入数 122%(※)などの数値向上が見られています。集客面での良い影響はありましたか?

増田氏:ブライダルの来店予約の中でもポータルサイト経由ではなく、自社サイト経由の予約が増えていることを実感しています。ブライダル全体がコロナの影響も受けて分母が減り厳しい状況にある中、月数件あるかないかだった来店予約が定期的に入ってくるようになったことが大きな成果です。

また、月1でいただくレポートを各部門向けにまとめて共有した結果、沼津店や富士店などクチコミ獲得に積極的に取り組む店舗が出てきています。実際に良いクチコミをいただいたらその店舗に電話をして状況をヒアリングするなど、歯車が回り始め、良い意味で競争意識が生まれています。良い店舗の取り組みは他店にも共有し、上手く活用していきたいですね。

※2022年12月-2023年12月の比較

今後の展望をお教えください。

増田氏:せっかくGBP上の数値が向上しているので、反応数の分析やGAとの連携強化など、集客や売上との歯車をもう一歩かみ合わせていくことが次のステップです。先日も大量の商品写真をアップしましたが、地道に取り組んでいく部分だと感じています。

また、弊社の主要なお客様の年齢層は40~50代以上で、GBPの利用層はブライダルのお客様との相性が良いと考えています。ブライダルでの成功例を、今後時計や宝飾などに展開させていきたいです。店舗ごとに差異はあるものの順調にクチコミも増えている店舗もありますので、継続して伸ばしていきたいと思います。

メッセージ

ライクル導入の最大のメリットは、社員の理解浸透を図ったうえで道しるべを示すこと

最後に、同じような課題を持つ店舗事業者様に向けて、メッセージをお願いいたします。

増田氏:弊社としては、研修を通してデジタルマーケティング全般がどれだけ大切なものなのかを理解し、共通認識を持てたことが一番大きかったです。BtoBなど基本的なビジネス用語を知らない方もいましたので。QRコードが送られてきて「クチコミを獲得してね」と言われるよりも、なぜ必要なのかを深堀して理解してもらえた上で取り組むことができる、土台作りが一発でできました。

また、ライクルが旗を振り運用の道しるべを示していただけるので、「その方向で合っているんだ」と確信を持ちながら進められています。この2点がライクルを導入して本当にありがたいと感じている点であり、他の店舗事業者の方にもおすすめできる部分です。

Google ビジネスプロフィールも含め、デジタル施策を正しく理解した上で運用を進められることは、他の店舗事業者にとっても有益なのではないでしょうか。

さいごに

今回は、安心堂の増田様にお話を伺いました。

ライクルの研修に全社員が参加し、知識と意識の底上げに成功しています。Google ビジネスプロフィールのみならず、デジタルへの理解が深まったとのことで非常に嬉しく思います。また、集客面でも自社サイト経由の来店予約数の増加につながるなど、着実に成果が出てきています。同じような老舗企業や、社員の年齢差が大きいといった企業の方にとっても参考になる点があったのではないでしょうか。

伺ったご要望やご意見はサービスの向上に寄与してまいります。

貴重なお話をありがとうございました!

企業情報

  • 株式会社安心堂

ライクルについて

Google ビジネスプロフィールの一元管理を実現。
正確な店舗の情報をGoogle マップや検索画面に表示させ、集客まで支援します。

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